キャリア・就職

大学進学か就職かで迷う人へ|学歴フィルターの現実と「考える力」で後悔しない進路選択を


はじめに:こんな悩み、ありませんか?

  • 「大学/大学院進学は本当に自分にとって最適なキャリア選択なの?」
  • 「学歴は本当に重要なのか?」
  • 「将来の夢がない場合、どう進路を決めればいいんだろう?」

進路選択は、多くの人が一度は直面する悩みです。
この記事では、大学・大学院進学と就職のちがい、そして「考えること」の大切さについて、体験談を交えながらお話しします。


結論:どんな選択でもいい。でも「考えた人」だけが選択肢を広げられる

結論から言えば、どんな選択をしても構いません。
ただし、選択肢を多く持てるのは「自分の頭で考えた人」だけです。

そして現実として、スタート時の格差はどうしても存在します。
経済状況や価値観など、個々人の条件によって最適解は異なりますが、
「考えること」を避けてしまうと、どんな選択肢も中途半端になってしまいます。


学歴は「資格」と同じようなもの

大学や大学院の学位(学士・修士・博士)は、ある意味で資格のようなものです。

たとえば、

  • 学士号 → 英検3級
  • 修士号 → 英検2級
  • 博士号 → 英検1級

のように、段階的にレベルが上がる“学歴検定”のようなものだと考えると分かりやすいでしょう。

資格と同じく、取得には時間とお金がかかります。
上位資格を取ろうとすれば、より多くの投資が必要になります。
大学進学や大学院進学も、基本的にはそれと本質的に変わりません。


学歴フィルターの現実

社会には今もなお、「学歴フィルター」と呼ばれる見えない壁があります。

これは、特定の学歴以上でなければ応募書類を見てもらえない、
あるいは面接対象にすらならないといった現象のことです。

たとえば「学部卒以上しか見えない」「修士以上しか見えない」など、
まるで透明なレンズ越しに見ているように、ある学歴以下の人が視界から消えてしまうのです。

もちろん、これは偏見(バイアス)であり、理想的にはなくすべきものです。
しかし同時に、「学歴」という資格を取得するまでに費やした努力・時間への信頼や尊重の表れでもあります。

つまり、「学歴=偏見」というだけではなく、「学歴=信頼の指標」という側面もあるのです。


じゃあ、学歴はどこまで必要なの?

一つの目安として、

  • 学部卒(学士号) … 多くの企業での“最低限の通過ライン”
  • 修士卒(修士号) … 高収入・専門職などで評価されやすい

と考えておくと良いでしょう。

特に研究職やコンサルタント職などは、修士卒以上が有利な場合が多いです。
ただし「学歴が高い=自動的に成功する」わけではありません。
学歴をどう活かすかを自分で考える力が重要になります。


「学ぶ」と「働く」は、目的がちがう

大学・大学院での「学び」と、社会での「働き」には明確な違いがあります。

学ぶこと働くこと
まだ知られていないことを探る社会に価値を生み出す
理解を深める成果を出す
思考を磨く結果に責任を持つ

どちらも大切ですが、目的が異なるのです。

  • 進学するなら「何を学びたいのか」
  • 就職するなら「どんな価値を生み出したいのか」

この2つを軸に考えると、進路が整理しやすくなります。

「みんながそうしてるから」「親が言ってたから」

― そんな理由で進むと、後悔しやすいです。


進路に迷ったときの3つの視点

もし今あなたが「進学か就職か」で悩んでいるなら、その選択肢があるのであれば、
次の3つの視点で整理してみてください。

① 学びたいことがあるか

今、明確に学びたい分野があるなら進学も有力な選択です。
逆に「なんとなく」なら、一度社会に出てから学び直しても遅くありません。
研究をすること自体、とても素晴らしいことです。
基礎研究でも応用研究でも、どんな研究でも何かに繋がっていきます。
まだ研究を続けたい、そういう想いがあるならば進学してみましょう。
進学しても就職に不利になるということはありません。
自分が進んだ道を有利にするために、考え行動すれば大丈夫です。

② どんな生活を送りたいか

時間やお金のバランスも大切です。
現実的に、どちらが今の自分に合っているかを考えましょう。
早い段階で、学部卒であれば経済的自由を手にできます。
短期的な成功はしやすいと思いますし、実務経験をいち早く積むことが出来ます。
と、同時に転職をする場合のステータスや生涯収支という観点で言えば進学も一つの選択肢になります。
どちらにせよ、あなたの価値観です。
1. 長期的により多くの稼ぎを得やすく、それまでに時間的猶予を持ちやすい進学を選ぶか
2. 早期に経済的自由を手にして、学問以外の熱中できるものや好きなもの、夢に打ち込むか
他にも視点があると思いますが、是非あなたはあなたの中の価値観を大切にしてください。
あなた自身が選ぶからこそ、そこに自由と責任が生じます。
綺麗事ではない、等身大のあなたの自由が。

③ 本当に自分で考えたか、今一度

完璧な選択はありません。
でも「自分なりに考え抜いた」と言える選択なら、
どんな結果でも意味があります。
しかし自分以外の何者か、親なのか、友人なのか、先生なのか、社会の常識なのか。
それらがあなたの選択の最終決定権を握っているのであれば、それはやめましょう。
それらはあなたのことを支えてくれたり、応援してくれたり、護ってくれることがあるかもしれませんが、あなたの人生の責任を取ってはくれません。
あなたの人生の自由も、責任も、あなた自身にしかコントロールできないのです。
勿論、耳を傾けることが悪いことではありません。
自分ひとりの視点では、それこそフィルター、バイアスがかかったものになってしまうかもしれません。大切な人や信頼のおける人のアドバイスや意見に耳を傾けること自体は良いことです。
ただ、何度も繰り返しますがその声を受け止めた上で、あなたが考え決断するのです。
それこそが何よりも大切で、自由への唯一の道なのですから。


まとめ:考える力こそが最強のキャリア選択の鍵

大学か就職か、正解は人によって違います。
でも、どちらを選んでも共通して必要なのは――「考える力」です。

考え抜き、考え続けている人は、どんな環境でも自分の選択を正解に変えていけます。

もし今、迷っているなら焦らなくて大丈夫です。
「考えること」そのものが、すでにあなたのキャリアを形づくる一歩だからです。


💬 あなたの考えを聞かせてください

進路で悩んでいること、考えていることがあれば、コメント欄でぜひ教えてください。
同じように迷っている人にとって、あなたの言葉がヒントになるかもしれません。

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クモリ ノチ
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